2018/01/14

1315【言葉の酔時記:アメリカ俗語研究】トランプはshit-hole countriesと言ったと非難されてるが実はshit-hot countriesと褒めたかったのをうっかり言い間違えたのかもなあ

 “Why are we having all these people from shit-hole countries come here?”  中米とかアフリカとかの国々を、トランプがこう罵ったらしくて、「野外便所」の国と朝日新聞は訳している。ネットでも話題で、世界各地でそれぞれ勝手な訳語をあてているらしい。  スラングの辞書をみたら、shit-holeのあたりは罵り言葉ばかり並んでいて、面白いけどねえ、そんな汚い言葉を大統領が話すって、アメリカって庶民の国なんだなあ。
 わたしが一番に思い付いた訳語は「野壺」あるいは「肥溜め」なんだけど、思えばこれはいまでは死語なんだね。  昔は人糞を作物の肥料にしていた。田畑の畦道際に大きな丸い桶を埋めて、人糞をこれにしばらく溜めて腐敗させてから作物の根にまいていた。ときどき子どもがこれにハマって糞だらけとか溺死する事件が起きたものだ。いたずらで石を投げ込んでいたら、農家のひとに「こらっ、拾い出せッ」って叱られて、なんともはや困りきったこともある。  うーむ、「肥溜め国」ねえ、よく言うよなあ、すごいなあ、正直だよなあ、政治家には向かない人だなあ、。  もしかしてトランプは、アメリカの肥やしになる国々って言いたかったのかなあ。それも正直な発言の様な気もする。  いや、もしかして、実は「shit-hot countries」と、おおいに褒めるつもりを、「shit-hole countries」って言い間違ったのかもしれないなあ、、あるいは聞いた方が聞き間違えたかもなあ。

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