2016/06/24

1198【横浜都計審:委員はエライ】議題16件もを3時間で片づけて承認し、絵が無くても開発内容が分る能力がすごい

 横浜市都市計画審議会を傍聴に行った(2016年6月23日)。もちろんヒマツブシである。
 それにしても委員さんたちは偉いと思う。議題数16件を原案通りに承認と、3時間ほどで片づけたのだ。
 傍聴しているわたしは、議題の中身が分らないことだらけ、委員の質疑や意見で分るかと期待するも、ぜんぜん分らない発言ばかり。
 委員の方々は、事前に現地を見て、事前レクチャーを受けているのに違いない。そう、わたしが委員の時にやったようにね。そうでなければ、ああも簡単に原案承認となるわけがない。

 特に、横浜駅の北にできる国家戦略特区なんて、都市計画無視の超巨大ゲリマンダー再開発計画を簡単に承認とは、委員はものすごい能力だ。
 あ、いや、わたしは再開発反対を唱えているのではなくて、審議会が審議をしないで承認するのが不審なのだ。
 また3件の開発型地区計画についても、どれも将来像の絵がないのである。地区計画の都市計画図書だけで、どのような姿・形の街になるのかが分る委員たちは、偉いと思う。
 地区計画を作るには、このような街にしたいという絵が前提にあり、それがこの街に正しく適切と判断したからこそ、地区計画として都市計画で実行を担保するのである。
 その前提の絵もみないで、なぜ審議できたのだろうか?
 あ、いや、委員たちだけ事前に絵を見ていたのであろうなあ、、、でも、なんで審議会に出さないんだよ、傍聴者に見せたくないのか、。

 地区計画が形骸化している感がある。ぜんぜん違う地区なのに、なんだか文言内容が同じようなのである。
 要するに地区計画を利用して、高さと容積率の緩和をしたいだけでしょ、って感を免れない。
 しかも、緩和の蓋然性の証明をしないまま、結論だけが登場する。
 そしてまた、地区計画の地区についてのみの内容で、地区計画街区の周辺地区との関係がぜんぜん話に登場しない。景観も地区内だけ。
 その周囲地区との関係については、いきなり都市マスタープランに頼るって、その間が飛びすぎだろっ!
  特に国家戦略特区なんてのは、都市計画完全無視だから、そこのところをきちんと審議するべきなのに、な~んにも質疑も意見も無しで承認とは、やっぱり審議会委員の議事内容理解能力の高いことはオソルベシ、スゴイものである。わたしは審議について行けなかった。

 都計審委員のの市民委員を公募していますよ。任期は2年、20歳以上の市民で、これまでこの審議会委員をやったことない人が、応募できるそうです。
 わたしがその公募委員をやって、楽しんだ経験談です、おヒマならどうぞ。
https://sites.google.com/site/matimorig2x/essay-cityplanning
 この応募資格でちょっとおかしいのは、これまでやったことがない人ってあるけど、学識系委員の中には、もう十年以上も居座っている古強者がいるのに、なんで市民委員は1回2年こっきりなんだよ~。

参照

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