2015/01/01

1044本づくり趣味が嵩じてきて自分の本ばかりか他人の本まで作った

 わたしの「本づくり趣味」が、だんだんと嵩じてきた感がある。このデジタル時代に、わざわざ紙の本をつくるのは、それなりに面白い。ブックデザインの面白さに、はまっている。
 原稿は、この「伊達の眼鏡」ブログや「まちもり通信」サイトに載せてきた、わたしのゴタク類である。それをテーマ別に編集して、本にする。ただ今、それが21巻になった。
 
 原稿・編集・装幀・印刷・製本そして配布まで、本づくりの一連の作業を、自分一人でやるのだ。
 道具は、PC,プリンター、カッター、ステップラー針、千枚通し、紙ばさみなどである。
 材料は、A4版裏表印刷用紙、A4版見返し用色紙、B4版表紙用紙、プリンターインクである。
 特別なものはなにもない。そのへんの文房具店や百円均一店で調達できるものばかり。
 製作のノウハウもない。PCでMSワードを使って原稿をつくり、プリンターで冊子印刷、まんなか2か所を綴じて、二つに折る。だれにでもできる手作業である。
 
 自著の本は「まちもり叢書」シリーズとして、これまで21巻を製作してきたが、昨年は「地震津波核毒日録2014 核毒の荒野へ」の1巻をつくったのみだった。
 ところが、その本づくり趣味が高じて、自分の著述だけではなくて、他人様の原稿にまで手を出して、本にするようになってきた。

 昨年は、急逝した知人都市計画家のブログ記事をまとめた追悼集「神戸見・聞・考」(20冊)」、幼馴染2人による短歌と写真を編集した歌集「ぽかりぽかり」(100冊)、大学同窓生の趣味記録「風三郎 日舞を習う」(110冊)、鎌倉の仲間によるまちづくり論考集「鎌倉の新しいグランドデザインを描く」(上巻と下巻各7冊)の、4種の本をつくった。
 いずれも半分押し付け、半分自主製作である。なかには喜ばれたものもあるようなので、嬉しい。

 本は商業出版でもなかなか売れない時代なのに、最近は、自分史などを自費出版するのが、流行らしい。どうせ売れない自分史など、自費出版で100部も作って、知り合いに配れば、それで目的は達するというものだろう。
 出版社を使って自費出版すると、100万円を超える結構な費用を要求される。それでも、世の中に年寄りが増えてきたから、売れもしない自分史を出したい人が増えて、自費出版となる傾向が進むのだろう。格安自費出版屋もあるようだ。
 
 まあ、出版社から出すと、いろいろと経費が掛かるのは分かるが、それにしても高いものである。
 でも、わたしの様に自家製自費出版(出版と言ってよいのかしら)をやってみると分るが、その費用は、出版社による自費出版と比べると、極端に安くできあがるものである。
 印刷部数は1冊からでもできるし、増刷も同じく1冊でもできる。出版社に頼むとそうはいかない。
 
 本の体裁が、雑誌のようなソフトカバーの二つ折り製本で、A5版に限るのが、ちょっと安っぽくて難点だが、ハンディだから寝ころんで読むとか、持ち歩きもできるのが利点である。
 実は、ハードカバーの本づくりも、わたしはできるのだ。作ってみると、自分ながらなかなかに立派な本をつくったなと思うものができる。
 しかし、糸カガリして固い表紙を付ける作業が面倒なので、保存しておきたいもの1冊だけしか作る気にならない。
 
 ということで、絵をかくとか、歌を歌うとか、ゴルフをやるとかの趣味の代わりに、本づくりという趣味をやっているのである。作った本を売ろうという気はさらさらない。他人に押し付けるばかりだ。もっとも買おうという奇特な人が居るわけもない。
 もともと本好きであるが、本を買うのをやめて、本をつくる方に替わったということである。

 本を買うのをやめたのは、2年ほど前のこと、もうこれ以上買っても、積ン読本が増えるばかりと気が付いて、それからは所蔵する積ン読本を片端から読んでは捨てていって、読破したら生涯を終えることに決めたからだ。だが、生涯を終える方が、読破よりも先になりそうだ。
 どうしても読みたい新刊本や所蔵していない本は、図書館に行けばよいのである。実際、県立も市立も中央図書館が歩いていくところにあるから、不自由はしない。

 さて、今年は、もう友人の病体験記の本づくりが始まっている。

参照「まちもり叢書 自家製ブックレットシリーズ
http://datey.blogspot.jp/p/dateyggmail.html

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