2013/11/28

865【五輪騒動】新国立競技場のザハ・ハディド女史デザインの実施役はなんとまあコンペで負けた日本建築家なんだ

2020年東京オリピック用の新国立競技場の設計について、これまでの案は大きすぎると建築家たちに文句を言われている。
その事業主のジャパンスポーツセンター(JSC)が今日(2013/11/26)が発表したニュースに、コンペ当選案の規模から延べ床面積を4分の3ほどに面積に縮め、工事費も圧縮するとか。

で、これがJSC発表の現段階での圧縮案の配置だそうである。
なんだか、ますます競輪ヘルメットそっくりになってきて、いっそのことこの形のヘルメットをオリピックグッズで売りだしたらどうですか。

で、これがJSC発表の現段階での絵画館からの見え方予想図だそうだ。
さて、明治大帝御棺を置かせ奉ったる聖なる場所にあらせられるという、歴史的文脈景観保全派の方々も、これくらいなら坊主頭並びになって、今の野暮な鉄骨照明塔よりはいいやって、お許しになるだろうか、いや、まだ駄目ですかね、そういう問題じゃないか。

そしてまたニュースによれば、コンペで1等当選したザハ・ハディドのデザインを、彼女の監修のもとで実現に向けてのお仕事は、日本の設計事務所の日建設計+日本設計+梓設計+アラップジャパンの4社が寄ってたかっておやりになると、もう決まっているそうである。

で、JSCサイトを見たら、日建設計と梓設計はあの新競技場国際コンペに応募していて、最終審査でザハ・ハディド女史に負けているんだよなあ。
つまり、コンペでザハ・ハディド女史に負けた建築家たちが、負けた相手の女史の指図のもとに、彼女の当選案の実施図面をつくるってことらしいのである。

まあ、わたしにはな~んの関係もないことだけど(あ、tax payerとしては関係あるか)、どうもなんだかねえ、これって建築設計界ではよくあることなんだろうか。
いくらなんでも、負けた相手のデザイン実現の図面かきなんて、くやしい、はずかしい、わたしなら嫌だね、なあ、熊さん、八っつあん、そう思うだろ。

あのねえ、ご隠居そりゃあ料簡が狭いってもんですよほれ、よくいうでしょ、 オリンピックは勝つことではなく参加することにこそ意義がある」ってね。 そのお手伝い設計料がよっぽど高いのかも。
 

追記(2013/12/06)
この件は japan sport councilサイトの落札結果情報ページに次のように書いてある。
http://www.jpnsport.go.jp/corp/tabid/117/Default.aspx

・「新国立競技場フレームワーク設計業務」 H25.5.31  日建設計・梓設計・日本設計・アラップ設計共同体  299,250,000円  【公募型プロポーザル方式】消費税等含む。

ついでに他にも新国立競技場関係で、このような業務を発注している。
・「新国立競技場等整備に係る発注者支援業務(平成25年度)」 H25.8.30 山下設計/山下ピー・エム・コンサルタンツ/建設技術研究所共同体 75,600,000円 【公募型プロポーザル方式】
消費税等含む。
・「国立霞ヶ丘競技場整備に係る基本計画策定に係る資料作成業務」 H24.4.23 (株)都市計画設計研究所 49,665,000円 【簡易公募型プロポーザル方式(拡大)】
 消費税等含む。
・「日本青年館の土地の取得等に伴い通常発生する損失補償額の調査・算定及び土地価格の評価業務委託」  H25.5.22  一般財団法人日本不動産研究所  37,590,000円  【一般競争】 消費税等含む


●参照
◆新国立競技場に関する瓢論と弧乱夢と似非言い
http://datey.blogspot.jp/p/866-httpdatey.html


861明治神宮外苑はやっぱり神社の境内だからお祭りの賑わいがよく似合う

建築家たちの新国立競技場デカ過ぎ論には肝心の都市計画問題が抜けている

842なぜ今頃になって建築家は新国立競技場の計画案に異議申し立てなのか

【長屋談議】2020年東京オリンピック新国立競技場はモノスゴイもんだ
https://sites.google.com/site/dandysworldg/newnationalstadium

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