2013/07/01

802「今でしょ」なんて流行語を知らなくても知らないことを自慢する歳になってしまった

 TVを見ない。嫌いでさえある。だから流行おくれの徘徊老人である。
 「いつやるか、今でしょ」
 最近、妙にあちこち(新聞、ウエブページ)で読む流行語らしいフレーズは、いつものようにTVからかしら、またお嗤い芸人か?

 で、これも貧者の百科事典で調べたら、大学受験予備校の講師が、その予備校のTVCM放送でのフレーズだそうである。
 UTUBEで見たが、なんだい、今は予備校講師もお嗤い芸人かよ~。
 ふん、つまらん。予備校なんて俺はいかなかったから、コンプレックスがあるんだよ。

 流行おくれと言えば、スマートフォンなるものをもっていない。買いたいような、要らないような。
 隠居したら外部との連絡が極端に少なくなってしまって、必要性を感じない。
 なるほど、これが社会的老化ということか。

 でも携帯電話機を持っている。ただし、文字通り電話機で、ネット接続できないからメールはもちろん、TVも見えないが、それでいいのである。
 ふらふらと当てもなく出かける徘徊老人には、行方不明や迷い爺になっても、これが本人と家人をつなぐ生命線である。

 携帯電話機の予定メモも使っているが、昔の手帳と比べて書き込み件数の少ないことよ。昔なら全部覚えていられるほどだが、今は脳力がそうはいかないから、役に立つ。
 ただし、書き込むことを忘れたり、書き込んだのに見ることを忘れることも、けっこう多い。

こういう小型大人のおもちゃを、昔から大好きである。
 1960年代のコニカコンパクト写真機、オリンパスマイクロレコーダー、70年代のポケコン、80年代のアップル初期コンピュータ、90年代のデジタル録音機兼カメラなどなど、初期の発売品を買っては、ロクに使わないうちに壊れて、また次に移るのであった。

 1980年代半ばから使ってきたWP専用機とコンピューターは、おもちゃと同時に仕事の道具であった。ただしゲーム嫌いである。
 WP専用機は、何回も買い換えた。10年間で12機くらいか。進化が著しく速かったが成熟も早かった。PCのWP機能が追い付くまでは、PCと併用していた。
 ワープロ通信を使っていた。いまと比べると通信速度がものすごく遅かった。

 新品PCについては、すぐ買うなんてことはしなかったが、MACから始まって、今のWin7ノートに至るまでに、何機を使いつぶしただろうか。
 デスクトップ、ラップトップ、モバイルなど、12機くらいか。四半世紀でこれなら、大事に使っている方かもしれない。

 TVを見ないと、たしかに流行遅れになる。世間に影響力のあるらしいTVは、観てないわたしには何の影響力もない。
 でも不自由しないのは、既に社会的に老いているからだ。今やもう、流行語を知らなくても、知らないことを自慢するようになっている。

 そしてそれを補っているのは、PCによるウェブサーフィンである。
 これはすごい。
 ウェブサイトのほうがTVよりも幅が広く奥が深いと思う。ただし、深すぎて広すぎるので、どう取り組むかという問題はある。

 社会的孤立化する高齢者を救うものは、PCによるウェブサーフィンである。
 どうやら私は、その波の端っこにでもすがりついているらしい。
 これは要するに、TVを見ない代わりにインタネットに見入っているだけのことである。これからそういう老人が増える。わたしはその先駆けであるってことかよ~。
 老人ホームにはウェブサーフィンできるPCを常備してくれい!



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