2011/10/19

508故郷のoldtown&newtown

 久しぶりに故郷の高梁に行った。
 高梁川をさかのぼる伯備線で、倉敷から30分、典型的な盆地の旧城下町である。
 ここは映画「男はつらいよ」シリーズに登場する、いわゆる懐かしい町である。

 寅さんの義弟がこの町の出身となっている。上流武家屋敷町だった石火屋町にある豪壮な旧家のお屋敷が、その生家である。今回の訪問でその前を通ったら健在であった。
 少年のわたしは親に命じられて、なんどかこの家にお使いに行ったことがある。二つの玄関があって、どちらからはいるべきか悩んだものだ。

 その武家屋敷町は、かなり前から町並み保全と修景をしているから、いかにも城下町らしい風景である。観光拠点にもなっているので、いかにもそれらしい風景である。しかし、空家空き地が目立つようになっているのが気にかかる。
 武家屋敷町は空家空き地になっても、土塀で囲まれているから、一見したところでは町並みが連続している。

 だが、商家町では空き地が目立って、歯抜けになった町並みとなっている。
 かつての繁華街だった本町や下町の商店街は、商店街の体をなしていない。空き店舗と住宅の連続になっているが、その中のあちこちで空き地が目立つのである。駐車場になっているが、がらんとしてガラクタがおいてあり、草が生える。これは寂しい。
 これらの空き地には、元はといえば格子窓や連子窓の瓦屋根の堂々たる旧家が建っていたのだ。跡地に新たな住宅でも建ってくれればよいのだが、歯ヌケのままで寂しい。

 それは今に始まったのではないが、人口減少が止まらないからだ。旧市街地を中心とする合併前の高梁市の区域の人口が、1960年には約35000人いたが、現在は約24000人である。このさきも減少は止まりそうにない。空き地空家が出るのは当たり前である。
●以下続きの全文は「故郷のオールドタウンとニュータウン」
http://sites.google.com/site/matimorig2x/matimori-hukei/takahasi111013

●関連→ふるさと高梁の風景

0 件のコメント: