2014/11/13

1026美しくも懐かしい故郷・高梁盆地の秋の風景を友人が送ってくれた

 秋の美しい風景画像が、わたしの故郷の高梁盆地に住む友人からやってきた。
 高梁盆地は高梁川から発生する霧で、真っ白な海の底のようになる朝がたびたびある。
 そのような日は、深い霧は午前中に消えて、必ず快晴となる。霧が深いほど空は青い。

 その霧の盆地を、霧の上にでた山上から見下ろすと、盆地は真っ白な湖であり雲海である。
 高梁盆地は城下町であった。盆地の街の北にそびえる臥牛山の麓には城主の館があり、山上には天守のある城郭があった。
 城主の館は、今は高等学校の敷地に変っているが、山上には城郭跡と天守がいまもある。

 その山上の天守が、雲の海の中に島々を従えて浮かび上がる。まさに天空の城、幻想的な景観である。
高梁盆地の雲海に浮かぶ備中松山城  撮影:川上正男
 故郷の有名な景観だが、実はわたしはこの目で見たことがない。
 この景観を撮影するには、朝、まだ暗いうちから、山上にカメラを構えて待ち続けるらしい。しかも、その朝にそれが現れるかどうか、その予想もできないらしい。
 友人はそれをうまく撮ったと送ってきた。なるほど、なるほど。

 なお、この雲海の城のことは、以前にもこのブログに書いたことがある。
 空の城と言えば、竹田城が有名らしいが、これもわたしは見たことがない。
ついでながら、スイスのシャモニーに行ったとき、見上げたエギ-ユドミディの小屋が、天空の城のようだった。
夕陽に輝くシャモニーの天空の城  撮影:伊達美徳
 友人が送ってくれた高梁盆地の風景の中に、わたしの生家の神社もあった。おお、こんなに美しい紅葉であるか。
 少年時代を過ごした生家だが、こどもの眼には紅葉は映らなかった。四季の景色をめでるのは、大人のすることであった。
 これを見ると、わたしがいたころはもっと樹木が多くて、境内は暗かったような気がする。
高梁盆地の御前神社の紅葉   撮影:川上正男
(追記)送ってくれた友人からの知らせでは、雲海の古城を見るのは、時期的には11月~12月半ばまでで、雨上がりで天気の良い冷え込んだ朝の8時~9時30分頃だそうである。

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