2014/10/21

1015【終活ゴッコ】暇つぶしに「終活」プロジェクトとて所蔵書籍資料書類等廃棄に取り組みつつあるけど、、

 たくさんの書類を捨てた。自分の仕事で作ってきた報告書類やら資料集である。
廃棄書類の一部の記念写真、重いからぎっくり腰にならぬように捨てに行く
プランナーなる職能で、都市や建築にかかわる企画や計画の仕事を長年やってきた。その作業中で作った資料や成果としてまとめた報告書類が山ほどある。デジタル化が当たり前でない時代のものである。
 これまでもオフィスや自宅を引っ越したり閉じたりした機会に、何回も整理して捨てるべきものを捨ててきた。そのなかで、これはまだ置いておこうと所蔵していた書類が書棚にある。だが、それらを使って昔のことを書く需要もなくなった。

 世の中には人生を終了する活動なるものがあり、それを「終活」というらしい。わたしも終活をやってみたくなったので、まずは、それらの仕事関係の代物をやり玉にあげて廃棄することにした。
 書棚の奥からほこりを払いつつ引っ張り出して並べると、その仕事をした頃のことを思い出すが、腹の立つことも思い出すから、捨てるのが惜しいなんてことはない。中身を見ないでどんどん捨てることにする。

 もっとも古いヤツは、1964年度「名古屋港地区再開発基礎調査」なんてのが出てきて、B4版、ガリ版印刷の本編と手書き青焼きの資料編であった。これがわたしの初めての都市計画仕事であったかと、感慨深い。
 当時の日本住宅公団からの委託研究だったが、その研究会のメンバーを見ると、石原舜介、服部千之、植田一豊、長峰晴夫、玉置伸俉など、だれも生きていないよ、う~む。
 あ、いかん、読んでたら捨てられなくなるよ。

 建築家の仕事ならば、建物の形でその場に残っているが(もちろん失敗もそのまま残る)、プランナーのやった仕事は、多くの場合はその場に行っても、それをやった当人しか仕事の形は分からない。
 計画したことが建築となっているとしても、プランナーの名前が表に出ることは、ほとんどない。
 手もとにある報告書やらパンフレットだけが、その仕事にわたしが携わった証拠品だが、そんなものを持ち続けてもしょうがないと思う歳になったことが、まさに「終活」の時期を迎えたことである。

 ということで、第1次終活プロジェクト・作成報告書類廃棄をやったので、次は第2次の収集資料類廃棄にとりかかろう。
 自分がつくった資料や報告書類はさっぱりと捨てても、あちこちから蒐集した関連資料の中には、けっこう高価なものや、貴重な古本的価値もありそうなものもあり、うまく捨てられるかなあ。

 更に第3次は、スライド用にマウントした35mフィルムである。1970年代からのもので、何千枚あるだろうか。デジタル化もボチボチやってきたが面倒で進まない。これはセンチメンタルにならざる得ないだろうから、見ないでエイヤッと捨てるしかないだろうなあ。
 第4次は、書棚全部の本の廃棄である。これまで何度も廃棄し、それでも何千冊だろうか、う~む。

 終活初心者はまだまだ迷うのである。
 迷う終活プロジェクトは面白い暇つぶしにはなるが、適当なところで終活の極意を会得したいものである。
 終活免許皆伝になれば、自分自身をエイヤッと廃棄可能になるのだろうか。

0 件のコメント: