2014/04/10

915【横浜ご近所探検】日ノ出町あたりの特徴のない街は、これから再開発でどう変る?

◆大岡川べりに再開発ビルの工事中
 大岡川の桜はほぼ散った。その長者橋の袂に、工事中の巨大な日ノ出町駅前再開発ビルが見える。
2008年に再開発事業の都市計画決定をしたのだが、直後のリーマンショックのせいだろうか、しばらく動きがなかったのが、ようやくここまで姿を現した。
完成予想図   ・着工前の現地風景


 工事の囲いに、なにか建物ではない絵が掲げてある。ほほ~、長者橋の際に船着き場をつくって、道から降りる階段もつけるとある。大岡川でボートや乗合船による船遊びのためらしい。
 再開発組合の名前で書いてあるから、この護岸再整備も再開発事業の一環で行うらしい。河川の整備を再開発事業で行うのは珍しい例だろう。横浜市はなかなかやるものである。

 数年前に黄金町にこれと同じ物をつくって、先日の花見の時にはイベントに活用していた。日ノ出町でも、これを活用すれば面白くなるかもしれない。
 横浜都心徘徊老人のわたしとしては、再開発ビルができ、このような環境整備で、日ノ出町はこれからどう変わるのだろうか、楽しみである。

◆いっそのこと「京急野毛山駅」に改名してはどうか
 日ノ出町の昔のことは知らないが、太平洋戦争直後は占領軍に接収された関内・関外から移ってきた商人たちによる闇市の街であったらしい。
 今は浄化作戦できれいになくなったが、かつては私娼の巣窟街であった黄金町の隣続きである。
 だから、かなり怪しげなところであったようだが、今もその伝統を受け継いでいるらしいストリップ劇場とエロ映画館がある。

 日ノ出町というところは、京浜急行でやってくると、横浜の伝統的な都心部の北の玄関口の位置にある。それなのに駅から降りてみると、なんともしょうがない街である。
 街に特徴ある施設もなし、特徴ある風景もない。あると言えば、京急の駅と例の劇場があるくらいなものだ。
 すぐそばに、野毛飲み屋街があり、野毛山公園があり、動物園中央図書館があり、大岡川を渡れば伊勢佐木モールも近いのだが、それらとのつながりイメージにならない。
 

 野毛の飲み街へは駅から便利であるが、野毛山公園にはちょっと厄介である。
 駅を降りても、花見にも動物園にもどう行ったらよいか、さっぱりわからない。水平距離は300mほどだろうが、標高差が100mはあるだろうから、歩くのも結構大変である。
 例えば、「京急野毛山駅」とでも改名してくれるとイメージがわくし、駅前から野毛山に登るシャトルバスを出してくれるといいのにと思う。

 せっかく、このあたり唯一の文化施設である市立中央図書館があるのに、日ノ出町から坂を登ってようやく建物までたどり着けば、そこからまた階段を登れという構造になっていて、年寄りや子連れにはけっこう厄介である。
まあ、年寄りには、図書館通いが足腰を鍛え、ボケ防止に役だつ、ということにしておいてもよい。だが、子連れにはそうはいかないだろう。

 あ、そうだ、日ノ出町駅前の再開発ビルに中央図書館を移転してくれたら、年寄りだけではなく市民一般に便利になり、日ノ出町もイメージを一新できるだろう。今の図書館を売れば、移転費用は出るような気がするが、いまさら言っても遅いか。
 あ、そうだ、いい考えがあるぞ、日ノ出町から黄金町までの京急の高架の下に市立中央図書館を持っていけばいいんだ、これなら便利だし、地域イメージ大きく上昇するし、投資も少なくて済むし、京急だって助かるだろう。どんなもんだろう。

 野毛山斜面地の住宅街が、このあたりの特徴的風景あるいは環境と言えるかもしれない。横浜にはあちこちに斜面住宅地が多いのだが、野毛山の四方の斜面も典型的なそれである。
 迷路のような細い坂道に、びっしりと重なるように建つ小さな住宅群は、街歩き好きの徘徊老人には、実に興味深い空間体験をさせてくれる。
 だが、いまや高齢社会になってしまったし、近いうちに大地震がくるし、この先どうなるだろうか。


関連ページ
819横浜・吉田町で炎天下の道路ビアホール2013年8月13日
http://datey.blogspot.jp/2013/08/819.html
603花見は花街で2012年4月8日
http://datey.blogspot.jp/2012/04/603.html

◆横浜ご近所探検隊が行く全目次


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