2014/01/20

886名護市長選挙で辺野古移転反対市長当選とて政府の札びら選挙干渉は効かなかった


 沖縄の名護市長選挙で普天間問題が争点となって、昨日、辺野古移設反対の現職が当選した。政府の露骨な札びら選挙干渉は成功しなかった。
 
 それにしても沖縄の人たちは、きちんと態度を示すものである。この前の参議院選挙でも、沖縄独自の意志を持つ人を国会に送り込んで、基地問題二枚舌候補者をみごとに落としたのであった。
 その点、福島の人たちの態度はいい加減であった。県会では明確に原発NOとしているのに、衆院選挙も参院選挙も国会議員は原発YES党って、どうなってるんですかねえ、なにが沖縄とは違うのですかねえ。

 名護市長選挙結果についての主な新聞社の社説を読んで、彼らの態度を比較してみた。
 下記に各新聞社社説で言っている要点を引用しておく。
 印は、選挙結果はほっとけと言う新聞社、▲印は、選挙結果に中途半端な態度の新聞社、印は、選挙結果を真摯に受け止めろという新聞社である。
 いつも各紙を読んでいるのではないので、よくわからないのだが、なんだかそのまま原子力発電政策への態度と連動しているような感があるのだが、どうだろうか。

琉球新報社 2014年01月20日 社説
 選挙結果は、辺野古移設を拒む明快な市民の審判だ。地域の未来は自分たちで決めるという「自己決定権」を示した歴史的意思表明としても、重く受け止めたい。
  日米両政府は名護市の民主主義と自己決定権を尊重し、辺野古移設を断念すべきだ。普天間の危険性除去策も、県民が求める普天間飛行場の閉鎖・撤去、県外・国外移設こそ早道だと認識すべきだ。

沖縄タイムス社  2014年01月20日 社説
 米軍普天間飛行場の辺野古への移設に対し名護市民は「ノー」の民意を、圧倒的多数意思として示した。国の露骨な圧力をはね返して勝ち取った歴史的な大勝である。同時に仲井真弘多知事が、辺野古埋め立てを承認したことに対し、市民が明確に拒否したことも意味する。
 移設問題を明確に市民に問うたのは、1997年の市民投票以来である。市民投票では、条件付きを合わせた反対票が52・8%と過半を占めた。住民投票的な性格を帯びた今回の選挙で市民は再び移設反対の意思を明確にしたのだ。日米両政府は辺野古移設計画を撤回し、見直しに着手すべきだ。

読売新聞社 2014年01月20日 社説
 選挙結果にとらわれずに、政府は、米軍普天間飛行場の辺野古移設を着実に進めるべきだ
 1998年以降の5回の市長選で、最初の3回は容認派が勝利し、前回以降は反対派が当選した。民主党政権が無責任に「県外移設」を掲げ、地元の期待をあおった結果、保守層にも辺野古移設の反対論が増えたことが要因だろう。
 そもそも、在沖縄海兵隊の輸送任務を担う普天間飛行場の重要な機能を維持することは、日米同盟や日本全体の安全保障にかかわる問題だ。一地方選の結果で左右されるべきものではない。

日本経済新聞社 2014年01月20日 社説
 移設への市民の抵抗感が改めて浮き彫りになった。政府は移設の重要性を市民に丁寧に粘り強く説き続けなければならない
 名護市辺野古が移設先に浮上してから5回目の市長選だった。最初3回は移設推進派が勝ったが、その後2回は反対派が連勝した。民主党政権が「県外移設」というパンドラの箱を開けた影響が大きいと言わざるを得ない。
 ただ、きっかけは民主党でも、市民が心の内に不安を抱えていた事実は無視できない。騒音や事故で迷惑を被るのではないか。なぜ沖縄はこれほど重い基地負担を強いられるのか。こうした疑問を放置すべきではない。

産経新聞社 2014年01月20日 主張
 稲嶺氏は市長の権限を盾にとって名護市の辺野古沿岸部への移設工事を阻止する考えを示している。だが、移設が滞り、日米同盟の抑止力に深刻な影響を与える事態を招くことは許されない。
 仲井真弘多知事は昨年末、辺野古沿岸部の埋め立て申請を苦渋の判断の末に承認した。この流れを止めてはならない。市長選は移設にとって厳しい結果となったが、政府は名護市にいっそうの理解を求める努力を重ね、移設進展に全力を挙げるべきだ

東京新聞社 2014年01月20日 社説
 沖縄県の名護市長選で、市民の意思が明確になった。政府はこの事実を重く受け止め、米軍普天間飛行場の同市辺野古への移設を強行してはならない
 それでも日本政府は、米海兵隊普天間飛行場(宜野湾市)の辺野古沿岸部への「県内」移設を強行しようというのだろうか。
 安倍内閣が強力に推進し、仲井真弘多沖縄県知事が追認した辺野古移設に反対する、名護市民の明確な意思表示である。

毎日新聞社 2014年01月20日 社説
 政府は昨年末、仲井真弘多県知事から辺野古沿岸部の埋め立て承認が得られたため、選挙結果にかかわらず、予定通り移設を進める方針だ。しかし、基地受け入れの是非が真正面から問われた地元の市長選で、反対派が勝利した意味は極めて重い
 地元の民意に背いて移設を強行すれば、反対運動が高まるのは確実で、日米同盟の足元は揺らぎ、同盟はかえって弱体化しかねないだろう。

朝日新聞社 2014年1月20日 社説
 名護市辺野古への基地移設に、地元が出した答えは明確な「ノー」だった。
 沖縄県の仲井真弘多知事は辺野古沖の埋め立てを承認したが、市長選の結果は移設計画や政府の手法への反発がいかに強いかを物語る。強引に事を進めれば大きな混乱を生む。政府は計画を再考すべきだ。

==============================
 それにしても、ちかごろのTVやラジオでは、男女が平気でヘノコヘノコとのたまうのだが、紳士たるわたしはどうにもはずかしくて聞いていられない。
 どうかヘノコヘノコって聞かなくてもよいように、できるだけはやくヘノコ問題を取り下げていただきたいものである。
 ご参考までに『広辞苑』にはこう書いてある。
『へ‐の‐こ【陰核】 ①陰嚢中の核。睾丸。〈和名抄三〉 ②陰茎』

  

0 件のコメント: