2012/09/27

672男も女も電車でお化粧大道芸の時代が来たか

 地下鉄で座っていたら、前に立つ人が窓を見つめてしきりに、手を振っている様子である。
 外は暗闇なのになにしてるんだろうと見上げたら、若い男が手を振ってるのじゃなくて、窓ガラスを鏡にして、しきりに前髪をかきあげかきおろしして、いつまでも恰好を整えているのであった。

 おやおや、男も電車の中で化粧する時代が来たか。
 そういえば、そういう男を何回も見ている。カバンからやおら櫛と鏡を持ち出して、何やら遣り出した男の高校生らしいやつも見たことがある。

 それにしても、女が電車の中で化粧しているのを見るのは、楽しい。
 すっぴんのオカチメンコが、なんだかいろいろな道具や器械をカバンから取り出して、自分の顔に仕上げ工事をほどこしていくうちに、みるみるそれなりに見られる別の顔に変わっていく。
 これって、大道芸そのものである。
 
 こうなると男も電車の中で、オシロイをなでつけたり、つけまつげをいじったり(ペンチをつかっている)、口紅を塗りたくる日が来るのは近いな。
 毎朝、男女で競ってやっていただいて、電車の中を楽しませてほしい。芸の内容によっては、投げ銭をしてもよろしいですよ。
 そう、世は男女均等化粧時代なのである。

 実は白状すると、白内障の手術をして、視覚が明瞭になったら、鏡の中の自分の顔の老醜がはっきりと見えて、これは化粧するしかないかなあと、思ったのがつい最近のこと。
 そうだ、化粧品屋は男の老人を市場として開拓するといいですよ。
 そう、老醜の男も電車の中で化粧をするのである、、キモチワルイカ、。

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