2012/04/11

605日本橋上空高速道路撤去反対論

東京駅復原反対論がついに失敗したから、次はこれだっ。
 今朝の朝日新聞に、東京・日本橋の上にかかる高速道路を、地下道路を掘って付け替えようというという検討を再開したしたというニュースがある。

「日本橋付近の地下化検討を 首都高改修で国交省検討会議」 2012-04-11
 東京・日本橋の上を横切る首都高速道路を地下に埋めることができないか――。こうした課題を含め、首都高の今後のあり方を議論する国土交通省の検討会議が10日始まった。夏までに提言をまとめる。国の重要文化財でもある日本橋付近の地下化は、小泉政権時代にも議論されたが、財源が問題となっている。
 首都高は主要路線の都心環状線などで1964年の東京五輪にあわせ整備を急いだため、川の上や堀を埋め立てて道路を造り、歴史的景観を損ねているとの指摘が強かった。国交省が10日に始めた「首都高速の再生に関する有識者会議」(座長=政治評論家の三宅久之氏)は、景観への配慮など今後のあり方を議論する。
(朝日新聞http://www.asahi.com/politics/update/0410/TKY201204100586.html

 日本橋だけのことではないらしいが、日本橋上空高速道路地下化は「またぞろ検討」の典型である。
 ずいぶん前からこの話はあったが、2001年から小泉政権のときに伊藤滋委員長で構想を具体的に検討していたことがあったが、立ち消えた。
 これについては、わたしのサイトに批評を書いたことがある。
 また、わたしがたった一人で勝手に撤去もした報告がこれである。やってみて、たいしてよい風景が現れるのでもなかったが。

さて、近頃わたしはこう考えるようになった。
 あの空中日本橋(橋の上の高速道路のこと)を、歴史的建造物として保全することに決めてはいかがでしょうか。
 だって、あれは1964年の東京オリンピックに向けて、戦後復興の総仕上げとして東京大改造、そのシンボルプロジェクトですからね。

 特に20世紀初期の日本近代へのテイクオフの象徴であった石造で優美な西欧的様式表現の“本家”日本橋と、戦後産業社会へのテイクオフの象徴であった鉄造の力強い即物的構造表現の“分家”日本橋とが対峙する風景は、二つの時代を重ね餅(二重橋か)にして見せてくれる貴重なる景観ですからね。

 東京駅の赤レンガ駅舎が、20世紀初期の日本近代化期の姿と、戦後復興期の姿を重ね餅にして見せてくれていたのが、ついに消え去ったので、せめて日本橋の重ね餅風景を保全してほしいものです。
 保全するならば、今のようにヘンな厚化粧している姿じゃなくて、オリンピック当時の鉄の箱桁が丸見えのダイナミックな姿に復原してくださいませ。

東京駅復元反対論集(伊達美徳「まちもり通信」内)
まちもり通信(伊達美徳アーカイブズ)

0 件のコメント: