2009/03/06

105【東京駅復原反対】中央郵便局再開発と都市計画

 東京中央郵便局の建て替えを巡って、部分保全再開発派(以下「部再派」という)と、重要文化財指定全面保存派(「重全派」)との争いが、マスメディアを賑わわせている。
 2008年6月に郵政会社が現建物を一部保全して超高層再開発する計画を発表したのに対して、建築家や市民や国会議員たちが、重要文化財に指定して現在のままに保存せよと再開発反対を唱えているところに、総務大臣がオレにも一枚かませろって割込んできた図式である。
 郵政民営化問題が絡んでいるから、政治的に複雑である。
   ◆
 ところでこの事業の建設のための法手続きはどこまで来ているのかと、東京都WEBサイトを見た。
 なんとまあ、区決定の地区計画も都決定の容積率も、今年2月はじめの都市計画審議会で、郵政の案を前提とする都市計画変更を議決してしまっているのだ。
 つまり、都知事は都市計画決定権者として再開発にGOサインを出し、千代区長も同じくGOサインを出した。もっとも、千代田区は議会は郵政に全面保存の要望書を出しているから、区長と議会とは異なる立場にあることになる。
   ◆
 そういうことか、でも、審議会はもめにもめたのだろうなあ。
 と、都の議事録を見れば、あれ、24対1の圧倒的多数の賛成で原案通りに可決しているのだった。なんだよ~。
 郵政会社がつくった私的な検討委員会では全面保存派が圧倒的多数だったとマスコミ報道があるが、法に基づく審議会ではまったくその逆である。これは、いったいどういうわけ?
 こういうのはマスコミは報道しないのはどうして?
 わたしは(かならずしもがつくが)部再派ではないが、なんだかおかしいのである。
   ◆
 え、それなら、この都市計画変更案の縦覧(2008年11日28日から2週間)して一般からの意見書を求めたことに対しては、さぞや重全派の人たちはたくさんの反対意見書を提出したのだろうなあ。
 と思ったのだが、都市計画審議会の議事録にはなにも書いてない。もし反対意見書があれば、どう対応したかかならず報告があるはずだ。
 え、意見書を出さなかったの? それとも出したけどうまくはねつけられたの? その内容を知りたい。
 また、反対意見を公述するための公聴会開催の要望をしたのかしら?
 都市計画手続きを知らなかったとは言わせないぞ、だって重全派にはたくさんの建築家がいるのだから、当然に都市計画もご専門でしょうに。
 これらの法に則った運動はやらないで、政治的な運動はやる方針なのかしら、それってなんだかおかしいと思うよ。 (090307一部訂正)
参照→101東京中央郵便局と保存帝国主義
    ・東京中央郵便局保全を考える

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